*****かな文字の部屋へようこそ*****

クラシカルな作品と大字がな作品 時々 季節の花なども

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続・平成20年7月の展覧会にて

先日の日記にUPした大きな作品の他に
このような細字作品も展覧会に出品しました。

真ん中の作品。サムネイル画像をクリックすると全体像が見られます。

平成20年7月毎日展かなⅠ部 細字作品全体像  

これは5枚の半壊紙(ほぼ半紙と同じ)サイズの優美な料紙(専門の和紙)に
古今和歌集の恋の歌1~5から素敵な歌1を1首ずつ選んで書いたものです。

これは古典といわれる古筆の臨書の勉強を続けながら、そのエキスを自分の書風に加味して
より品格の高い作品を目指していくということなのですが

私の場合は、綺麗な料紙に書けるということが嬉しくてやっているようなもので。
こういうクラシック系のものがけっこう好きなのです。




では全体像の右から1枚目

2008.7月毎日展細字作品[1] 

山桜かすみのまよりほのかにも 見てし人こそ恋しかりけれ

 

山桜が霞の間からわずかにのぞいた時のように、ほのかに見たあなたのことが恋しくて(恋しく思っている)…という意味の歌です。

昔、昔・・・通学の電車内でいつも一緒になる人がいて

その人のことは横顔くらいしかわからないのに

そのあともちょっと気になるといった感じ、でしょうかね。。。

つぎは右から2枚目の作品

2008.7月毎日展細字作品[2] 

夏虫を何かいひけむ心から われもおもひにもえぬべらなり

 

火に自ら飛び込んで焼かれる夏虫のことを馬鹿にしていたけれど

今や私も自分から飛び込んだ恋の「思ひ」に身を焼かれている、という意味。

 

明るい所に向かって飛ぶ虫も道端にひっそりと咲く花も

そこに目をやる時、これは自分の姿かな?と思うことがあります。

和歌には人の心を擬人化したものが少なくないです。

 

作風的には、火が燃える時の炎の揺らめく感じで自然に書いていったものです。

虫が飛んだ軌跡のように縦に流れる連綿(二文字以上を続け書きすること)の技法を多く使いました。

作品の真ん中、3作目の作品。

2008.7月毎日展細字作品[3]

下にのみ恋ふれば苦し玉の緒の たえて乱れむ人なとがめそ 

 

心に隠したまま恋することは苦しいので、いっそのことすっかり心を乱してしまいたい、世間がどう思おうとも、という意味の歌。

秘めた恋に耐えられなくて人に言ってしまいそうになるんでしょうね。

玉の緒が切れて珠がばらばらになってしまうのを心が乱れることと表現しています。

世間がどう思うと、、、というのだから道ならぬ恋だったのかなと想像できますね。

ちょっと共感をおぼえる歌です。

作風的には「玉の緒のたえてみだれむ」の所を

芯から燃えあがる思いを渇筆で抑え気味にしながら存在させて

「人なとがめそ」のところは潔さを出したいのと最後の句なので

スッキリとおさめました。

 

では右から4つ目の作品

2008.7月毎日展細字作品[4] 


思ふてふ言の葉のみや秋をへて 色もかはらぬものにはあるらむ

「思っている」という言葉だけが、秋という季節の中を過ぎても、色も変わらないものなのだろうか、という意味の歌。

言葉を言の葉っぱとして、紅葉のような色変わりではなく

色(人の気持ち)の変わらないことを願っているようですね。

なかなかいい歌です。

この歌は好きな歌でもういろいろな構成で作品を作ってます。

クラシカルな連綿体で他の歌にも呼応するように作りました。

この作品のみが浮いてはいけないので。

では、最後5枚目の作品。

2008.7月毎日展細字作品[5] 

忘れ草何をかたねと思ひしは つれなき人の心なりけり

忘れ草は何を種にしているかと思っていたら、つれない人の心だったのか、という意味の歌。

忘れ草はカンゾウとも言い、他の和歌でもカンゾウを入れたものは

「忘れる」という意を含むようになっていますね。

これがこの作品の最後の1枚なので、5枚全体を静かに納めるように

あまり技法を入れずにスッキリと仕上げました。

これがこの作品の概要です。

先日UPした大きな作品よりもこういう細字作品の方が自分の好みではあります。


 

 

 

 

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テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/23(火) 01:15:03|
  2. 展覧会作品
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2006年7月の展覧会の作品

2006年7月 第58回毎日書道展の作品です。

どうも画像だと入らないのでサムネイルをUPしました。

画像をクリックすると適当な大きさで見られると思います。

お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

2006年7月 毎日 

宵の間も はかなく見ゆる 夏虫に 惑ひまされる 恋もするかな

古今和歌集・紀友則

サイズ(額) 2尺×6尺 横作品

短い宵の間さえも、火に惑わされ乱れ飛びながら命を落とす虫より

さらに惑いの勝っている恋を自分はすることよ・・・という意味。

当時、私は恋をしていませんが

きっと恋をしたら初恋の時のように

些細なことにも惑うかもしれないな・・・と思いまして

当時、この歌を選びました。

そのような心の様相が作品から見えてきますでしょうか?



いくつか恋をしてきても、恋は毎回初心者ですね。

何故ならいつでも出会いは新鮮ですから。

 

テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/17(水) 03:47:26|
  2. 展覧会作品
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お仕事に行ってきました

今日は所属団体の総会があり、出席しました。

新年度の展覧会のスケジュールや研究会やその他行事の発表がありました。

夏の展覧会で賞をいただいたので、壇上に上がって挨拶をしましたが

年上の先輩が多く、しかも皆の視線が私に集中するのでかなり緊張しました。

総会後は懇親会。立食パーティーです。

普段なかなか会えない諸先輩と話ができるので有意義です。

先輩から作品のノウハウや作風などをお伺いして勉強の参考にしています。

あっという間にお開きになりました。

今日は曇り空でしたがやや蒸し暑かったですね。

まだまだ秋は来ないのかしら…

明日は少し涼しくなると良いのにねぇ。

ということで「秋」と書いてみました。

落書き「秋」 

偏と旁が逆になっていますが、これも「秋」なのです。

 

さて、明日は教室の仕事です。がんばりますよ。

 

 

 

 

 

テーマ:書道 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/15(月) 23:28:09|
  2. お仕事
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気持はすでに春

朝晩涼しくなって来て、少しずつ秋の気配がしてきましたね。

さて先日、来年1月の展覧会の作品構成(草稿)を始めました。

まだまだ暑い日もあるのに額に汗しながら

春だとか梅だとか桜などと書いており

気分はすでに春になっております。

よく「来年のことを言うと鬼が笑う」と言われますが

私は毎年この時期になると鬼に笑われてることになりますね。

展覧会作品制作中(2・6尺)

まだ何ができるか分からないでしょ?

何回も構成の手直し(推敲)をしています。

2つ作品を作って最後1つに絞り込みます。

今回も素敵な歌を選びましたよ。乞うご期待

テーマ:日記 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/15(月) 00:29:26|
  2. 制作風景
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平成20年7月の展覧会にて

さて2回目の日記です。

まだいろいろと不慣れで更新が遅れています。

こちらのブログでは画像UPさせるのにちょっと手間取りました。

縮小するのが一苦労で~

今日は、今年7月に六本木の国立新美術館で開催された

毎日書道展に出品した作品をUPいたしました。

よろしかったらご高覧下さいませ。

 平成20年(2008)7月毎日書道展・毎日賞

夕暮れは雲のはたてにものぞ思ふ あまつ空なる人を恋ふとて

(古今和歌集・巻第11 読み人知らず)

夕暮れになると雲の果てを見ては物思いにふける

はるかな空にいるような手の届かない人のことが恋しくて・・・という意。 

 

私には心の中でひっそりと思う人がいます。

昔はたまに会っては長い時間ふたりで楽しみましたが

今は手の届かない遠くにいます。

決して会えない距離ではないのですが、会えないこともあるのです。

また、若い頃お世話になった方々にお礼をしたいなと思っても

もう二度と会うことも叶わない方もいらっしゃいます。

そんな時、夕暮れの空を仰ぎ見ては

心が哀しみの涙であふれてきます。

でも、そういう人達に支えられて、今私がいるのだと、そう思って

手の届かない遠くにいる人を思い、この歌を借りて作品にいたしました。

 

 

テーマ:創造と表現 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/12(金) 21:08:30|
  2. 展覧会作品
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プロフィール

コウ

Author:コウ
展覧会活動の他、東京・渋谷区や埼玉・川越市や所沢市で書道を指導しております、コウと申します。

展覧会では大字かな作品を出品し
ライフワークではクラシックな細字作品を作っています。


☆書道教室や書道展、その他お問い合わせは

tomonori015015@gmail.com

までよろしくお願いいたします。

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